韓国人 被爆者手帳訴訟

概要

被爆者健康手帳の交付申請を却下された韓国人女性の郭福南(カクポクナム)さん(昨年7月に83歳で死去)と妹の豊子(プンジャ)さん(74)が長崎市を相手取り、却下処分の取り消しを求めた訴訟の判決が29日、長崎地裁であった。井田宏裁判長は、「原爆投下時、(手帳交付対象)区域内にいた事実は認められない」として豊子さんの請求を退け、亡くなった福南さんについては訴訟を終了するとした。原告側は控訴する方針。
韓国人被爆者による一連の訴訟の判決は3件目で、原告敗訴は初めて。国の通達などでは原則、手帳交付には2人以上の証人が必要などとされるが、同地裁は2012年9月と2013年7月、証人なしで本人証言の信用性を認め、手帳交付を命じた。
今回の訴訟で、郭さん姉妹は「爆心地から約1.8キロの長崎市浜平町の疎開先の借家で被爆した」と主張。支援者らが生前の福南さんから聞き取った内容の信用性が争点だった。
判決は、市の調査の結果、当該住所には別の世帯がいたとの居所証明書などが存在することを指摘。「福南さんの証言は、重要な部分で整合していない」と結論付けた。

長年、手帳取得を求めてきた郭豊子(カクプンジャ)さん(74)(韓国釜山市)は「こんなことがあっていいのか」と声を詰まらせ、弁護団や支援者も憤りと悔しさをにじませた。
閉廷後、支援者に支えられながら地裁前に現れた郭さんは「うそつきだと言われていると思うと本当に悔しくてたまらない」と無念さをにじませた。同じく原告として手帳取得を求めていた姉の福南(ポクナム)さんに触れ、「『手帳、手帳』と言って亡くなった姉のためにも、最後まで裁判を続ける」と声を絞り出した。
郭さん姉妹を支援してきた在外被爆者支援連絡会の平野伸人共同代表(66)も「被爆者の立場に立った判決が出されている最近の司法の流れに逆行する不当な判決」と憤った。
本人証言によって在韓被爆者への手帳交付を命じた昨年9月と今年7月の同地裁判決とは逆の判断が示されたことについて、原告弁護団の中鋪美香弁護士は「同じ状況なのに異なる判決を下していいのか」と批判。加藤剛弁護士も「このまま放っておく訳にはいかない」と強調し、控訴する意向を示した。
一方、長崎市の田上富久市長は「却下処分について、適当との判決があった。被爆者健康手帳の交付申請に係る審査事務について今後とも適正な審査に務めたい」とのコメントを出した。


中鋪美香弁護士

事務所情報
所属 諫早総合法律事務所
事務所所在地 長崎県諫早市小船越町617-11
TEL 0957-24-1187
FAX 0957-24-5257
URL 諫早総合法律事務所
基本情報
姓名 中鋪 美香 (なかしき みか)
性別 女性
所属弁護士会 長崎県弁護士会
登録年度・登録番号 年/No.42425
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加藤剛弁護士

事務所情報
所属 中西・加藤法律事務所
事務所所在地 長崎県長崎市栄町1-25 長崎MSビル9階
TEL 095-895-7070
FAX 095-895-7077
URL 中西・加藤法律事務所
基本情報
姓名 加藤 剛 (かとう つよし)
性別 男性
所属弁護士会 長崎県弁護士会
登録年度・登録番号 年/No.33769

参考文献




  • 最終更新:2014-01-28 05:01:18

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