八重山連絡協議会
PAC3配備に抗議声明
北朝鮮の長距離弾道ミサイルとみられる「衛星」打ち上げに備え、田中直紀防衛相が自衛隊に準備命令を出したことを受け、航空自衛隊員約40人と陸上自衛隊員約10人が2012年3月28,29日、石垣島に入り、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備候補地となっている石垣港の新港地区を事前調査した。28日は宮古島でも事前調査を実施した。
平和憲法を守る八重山連絡協議会はPAC3配備に対する抗議声明を発表。「PAC3配備の目的は必要以上に住民不安をあおり、防衛計画にある南西諸島の部隊配備への素地づくりに思えてならない」と批判した。
「軍事で島は守れない」抗議集会
8団体で構成する平和憲法を守る八重山連絡協議会(渡辺賢一会長)は2013年11月9日夕、サザンゲートブリッジ(沖縄県石垣市八島町にある夕日のスポット)入り口で集会を開き、「軍事力で島は守れない」と抗議した。この集会には約55人が参加した。
渡辺会長は「今回は明らかな軍事訓練。これまでの休養などを目的とした自衛艦の入港とは違う」と指摘、中国軍をけん制する狙いがあるとされている実動演習に「軍事的緊張を高めることになる。平和憲法にのっとって話し合うのが原則だ」と訴えた。
参加者からは「憲法9条こそ最高の武器」「島を守るために来ているのになぜ反対するかという意見もあるが、軍事で島は守れない」と軍事力の限界を訴える意見が相次いだ。
参考文献
- 石垣と宮古、北朝鮮「衛星」でPAC3配備 空陸自衛隊が事前調査,琉球新報2012.3.29配信・魚拓
- 「軍事で島は守れない」,八重山毎日新聞2013.11.10配信・魚拓
- 最終更新:2014-01-23 09:44:08